石鏡の海女さん
石鏡の町全景
石鏡漁港
石鏡の海上沖合い1キロにある石鏡島は、昔から神の島として村人の崇拝をあつめています。
『石鏡』と書いて『いじか』と読みます。(古事記に基づけば「いかなごう」と称したと伝えられるほどの歴史ある港町。古くは伊志賀とも表記されていたそうです)名前の由来は諸説ありますが、石鏡島~古来、島の中央に東西に通ずる鏡のような空洞があり 倭姫命(やまとひめのみこと)が志摩から伊勢へ帰る途中、この空洞がまるで鏡のようだったので名付けたと伝えられています。
伊勢湾台風の被害で島の頭部を消失2本の石柱となり、さらにその後船の座礁で左の石柱を無くし昔の面影は一変してしまいました。
伝説に当時この島の所有権をめぐり坂手、浦、石鏡と三者争いを起こしたとあります。
その結果「浦から鏡が見えますか?、坂手では見えません・・・まともに見えるは石鏡のみ」との裁決で、今日にいたるまで石鏡の象徴となっています。
石鏡から海に向かって左手に菅島、答志島・・そして伊勢湾。条件が良ければ遠く御岳山の山並みも見渡せます。
正面には神島、南知多、伊良湖岬、大小の島影!特に良く晴れた日の早朝、遠く富士の姿も見ることができます。
朝陽を背に逆光で黒く見えることから『黒富士』としても知られています。
そして右手には雄大な太平洋の大海原が広がります。沖を行き交う大小の船、名古屋港から出航した大きなタンカー船なども見ることが出来ます
春夏秋冬、四季折々に!朝に、昼に、夕に刻々とその表情を変える海の風景。
晴天の青空広がる日はもちろんですが、早朝、水平線から昇る朝陽は必見です!秋の仲秋の名月も海から昇ります。月光にきらめく夜の海なども必見。また雨や曇りの日でも、その表情は墨絵のごとき幻想的な世界が広がる時も!嵐の日には荒々しく猛狂う海の表情に一変します。
旅情あふれる自然との出会い!ぜひ石鏡の町を散策してみてください。
東宝映画「ゴジラ」の第一作は1954年に発表されました。
怪獣ゴジラが最初に出現したのが石鏡町(ゴジラが出現するシーンのロケ地)映画の中では、大戸島という架空の地名でした。
当時、多くの町民もエキストラとして出演しました。
町の真中にある坂は『通称ゴジラ坂』振り返ると雄大な海が見え「ゴジラ出現」とあわせて地元の人々の自慢の坂になっています。石鏡にいらしたら是非この坂より海をご覧になってください。
ひょっとすると海から「ゴジラ」があなたを見てるかも?
*写真提供 東宝㈱
※石鏡町には当時の写真がまったく残っていない為、東宝㈱様に、提供頂いたものを掲載しています。
ゴジラ(昭和29年度版)1954年度作品
:原水爆実験の影響で、大戸島の
伝説の怪獣ゴジラが復活し、東京に
上陸。帝都は蹂躪され廃墟と化した。
ゴジラ抹殺の手段はあるのか…。
戦後の日本映画界に、特撮怪獣映画というジャンルを築いた、記念すべきゴジラ映画第一作。核の恐怖を描いた、本多猪四郎の真摯な本編ドラマと、円谷英二のリアリズム溢れる特撮演出は、絶妙のコンビネーションを見せ、ゴジラの名を一躍世界に轟かせた。本作を越える作品は無いと言われる、東宝特撮映画の不滅の金字塔。
●監督:本多猪四郎
●特殊技術:円谷英二
●出演:宝田明/河内桃子/平田昭彦/志村喬
石鏡の海女の歴史は古く、今から1250年前、皇大神宮を倭の国にある皇居より伊勢五十鈴川の上域(現伊勢神宮内宮)に遷し御鎮座されしおり海女の本場石鏡地方を大神宮の御厨として海の幸を献上するようおおせつけられたとされ、その当時から今に継承されています。
現在海女さん達の高齢化の進む中、鳥羽市、志摩市だけでも600名を超える【平成30年】ほどの海女さん達が海女漁に勤しみます。(全国1位の就業数)今でも石鏡の磯を歩くと実際に潜る現役の海女さんに出会うことができます。
素もぐりで浮上すると、波間のあちこちから鳥の声にも似た「ヒュー、ヒュー」という海女さんの磯笛が聞こえることも.
ドーマン・セーマンは海女さんの守り神 海女さんたちが頭に巻く手ぬぐいには、ド―マン・セーマンという魔よけの印がある。(左) 昔から「トモカズキ]という魔物がいてこれに気を取られると海に引きずり込まれ命を失うという、しかし「トモカズキ」の頭には魔よけの印が無い為見分けられるのだといいます。
海女と漁師町ならではの新鮮で豊富な魚介類。四季折々!旬の海の幸の水揚げで賑わう石鏡漁港!
伊勢海老、鮑(あわび)などの高級食材はもちろん、鯛やヒラメ、ハマチ、イサギ、サワラ、カワハギ、ガシラ(カサゴ)・・・サザエやウニ、夏の岩ガキ!ワカメやヒジキ、アラメ等の海藻類なども豊富で、石鏡周辺の海域では特に良質のものが育ち、高値で取引されています。
伊勢湾に流れ込む木曾山川、三重の清流 宮川。そして太平洋の黒潮。海域を取り巻く岩礁・・・自然が織りなす栄養豊富な石鏡周辺の海域、漁場は、特に良質の海の幸を育みます!
初夏 鳥羽/パールロード石鏡 ヒジキ刈り
この時期になるとアスファルトの上はどこもかしこも、ヒジキの黒いじゅうたんに覆われます。
最初は赤茶けた生のヒジキの色ですが、初夏の日差しに照らされて乾燥してくると真っ黒に・・・
そして、石鏡周辺の道路は黒いヒジキの無法地帯と化します。 この風景に出会うと、もう柔らかな日差しの春が終わり、夏への序章が始まります。
南鳥羽周辺ではこの時期ヒジキ刈りが盛んに行なわれます。特に石鏡(いじか)は村総出で3~4日間仕事します。
海でヒジキを 刈る人、運ぶ人、天日に干す人、取り込む人・・・それぞれの役割りに合わせて一日中働きます。
昔は学校も休み、仕事も休み、大人から子供まで出たそうです。収穫したヒジキは漁協が買い上げ出荷されます。
石鏡産のヒジキは全国でも有数の美味しさと評判が良く、『石鏡のヒジキ』として特に高値で取引されます。この他、石鏡周辺の海域は ワカメやアラメなど美味しい海藻類を育みます!良質の海藻を食べるので、美味しい鮑やサザエなどの魚貝類が育ちます。
【郷土料理】
また、◆煮味噌(冬の網漁でかかった雑魚をぶつ切りにして、野菜と一緒に味噌煮した浜鍋で、浜の小屋で作って食べるこの味は素朴ながら格別です。)◆磯飯(うに飯にヒジキをちりばめた味御飯。磯の香りいっぱいのごちそうです。)◆うにの塩辛(バフンウニの身を取り出し、瓶詰めにしたもので、海女の手作り食品。)◆ウシノシテ(イロロ(わかめに似た海草の一種)を煮込んで味付けします。2月の食の風物詩。)などの石鏡ならではの郷土料理も!
港町「石鏡」。この町は歌手の鳥羽一郎・山川豊兄弟の故郷ということで、何度もテレビで紹介されています。
こんな小さな町から2人の紅白出場歌手を排出されたのは郷土の自慢です。結構歌のうまい住民が多いのもうなずけます!
当然、親戚友人も多く気軽に声をかけてみてください。
とっておきの話が聞けるかも?
※写真は「パールロード 鳥羽展望台 」にある本のかたちをしたモニュメント、兄弟船(鳥羽一郎)歌碑
鳥羽 うみ アートプロジェクト
自然とともに生きる海女とアーティスト昔と今。石鏡町と神保町にダイブ!と銘打った■イベントが開催されたのを機に(2020~2021) 石鏡町内にアート作品の野外展示が展開されてます。町内散策すると素敵なアート作品に出会うことが出来ます。
AmaDivers&Artists 自然ととも生きる海女とアーティスト
■アーティストの皆さんはもちろん、沢山の地元住民の皆さんとの協力のなか完成されました!
●石鏡集落の歴史は弥生時代までさかのぼります。石鏡集落の西にあり、現在のTAOYA志摩周辺の開発に伴い発掘調査されました。弥生時代から平安時代までの複合遺跡で、そこから出土した魚の骨や貝殻から古代から海で生きる人々の根拠地であったことが判ります。
●勇壮な捕鯨
石鏡は江戸時代の初期から捕鯨が行われていました。その証拠に鯨を取ったときの決まりを記した[定め書き]が漁業組合に残っています。
また、今も家の下を掘り起こすと鯨の骨が出るのはその当時の名残でしょう。
石鏡町内で行われてる年間行事表です。古くから延々と伝えられてきた風習など、簡素化されたものやすでに行われなくなったものも含めて記載しております。平安時代から続く古い慣わしなども残っており、民俗学的にも注目されています。いにしえの時より海に生きる石鏡の人々の生活を支えてきた文化を垣間見ることができます。詳細は随時追加していく予定です。
石鏡町内年間行事 | |||||||
月日 | 行事 | 月日 | 行事 | 月日 | 行事 | ||
大晦日 | 七五三縄張、豆撒き、おちね | 3月3日 | 桃節句 | 8月14日 | 施餓鬼 | ||
1月1 | みそぎ、明寅神事、酒つき | 3月15日 | 鎮守の祷 | 8月15日 | 仏祭送浜 | ||
1月2日 | みかん | 4月2日 | 判スリ | 8月16日 | 精霊送 | ||
1月3日 | 神詣、入湊神事厄年 | 4月4日 | 磯おり合せ祈祷 | 8月18日 | 青峯詣 | ||
1月4日 | 厄年岡寺詣 | 4月8日 | 釈迦再誕生 | 8月24日 | 地蔵会式 | ||
1月5日 | 年始 | 4月23日 | 二十三夜 | 9月9日 | 菊節句 | ||
1月7日 | 七草なづな | 4月28日 | 初幟立て始め | 9月15日 | 鮑縣令期 | ||
1月8日 | 鏡餅開 | 5月1日 | 初幟祝 | 10月10日 | 冬磯おり、網始め | ||
1月10日 | 矢淵酒すり祈祷老人判すり | 5月5日 | 菖蒲節句 | 10月18日 | 祷屋酒つき | ||
1月10日 | 帳作り | 5月23日 | 11月4日 | ||||
1月11日 | 八幡神事、的張り | 6月28日 | 岳詣り | 11月6日 | 判すり | ||
1月18日 | 青峯詣 | 7月10日 | 海女中参宮 | 11月7日 | 山の神 | ||
1月20日 | 初恵比寿 | 7月14日 | 神社祭礼 | 11月8日 | 祈祷火祭 | ||
1月21日 | 初大師 | 7月16日 | 天皇祭礼日 | 11月16日 | 前当の餅 | ||
1月24日 | 初地蔵尊 | 7月17日 | ごさい休み | 11月23日 | 二十三夜 | ||
2月1日 | 初午祝い | 7月18日 | ごさい帰り | 12月4日 | 上店直し | ||
2月4日 | 浜の晴 | 7月23日 | 二十三夜 | 12月8日 | 判すり | ||
2月15日 | 釈迦さん | 8月3日 | 新盆家墓つみ | 12月10日 | 祈祷、老人退任祝 | ||
2月16日 | かづきおり | 8月7日 | 新盆迎祭 | 12月13日 | 三合松札書式 | ||
2月18日 | 海女青峯参り | 8月13日 | 本盆祭 | 12月23日 | |||
ホテル 芭新萃 |
〒517-0026 三重県鳥羽市石鏡町187 TEL:0599-32-6100 |
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新八屋 |
〒517-0026 三重県鳥羽市石鏡町338-1 TEL:0599-32-5321 |
ホテルいじか荘 |
〒517-0026 三重県鳥羽市石鏡町368-2 TEL:0599-32-5326 (代) |
秀丸花ごころ |
〒517-0026 三重県鳥羽市石鏡町392 TEL:0599-32-5201 |
TAOYA志摩 |
〒517-0025 三重県鳥羽市浦村町白浜1826-1 TEL:0570-031268 |
石鏡第一ホテル神倶良 |
〒517-0026 三重県鳥羽市石鏡町338-5 TEL:0599-32-5301 |