この時期になるとアスファルトの上はどこもかしこも、ヒジキの黒いじゅうたんに覆われます。
最初は赤茶けた生のヒジキの色ですが、初夏の日差しに照らされて乾燥してくると真っ黒に・・・そして、石鏡周辺の道路は黒いヒジキの無法地帯と化します。
この風景に出会うと、もう柔らかな日差しの春が終わり、夏への序章が始まります。
南鳥羽周辺ではこの時期ヒジキ刈りが盛んに行なわれます。特に石鏡(いじか)は村総出で3〜4日間仕事します。海でヒジキを
刈る人、運ぶ人、天日に干す人、取り込む人・・・それぞれの役割りに合わせて一日中働きます。昔は学校も休み、仕事も休み、大人から子供まで出たそうです。収穫したヒジキは漁協が買い上げ出荷
されます。個人としては、結構いい収入になるとか。年に一度のおこづかい?
石鏡産のヒジキは日本でも2番目の美味しさ?特に評判の良い石鏡のヒジキは高値で取引されます。 |